29.9.09

神経衰弱ぎりぎりの女たち


Mujeres al borde de un ataque de nervios (Women on the verge of a nervous breakdown)というのがスペイン語・英語のタイトルですが、日本語の「神経衰弱ぎりぎりの女たち」というのが一番しっくりきます。映画を見たらまさに「Women=女たち」って感じがしました。

これもPedro Almodovarの監督作品で、この前買った「Pedro Almodovar Collection vol.1」に入ってた初期の作品です。スペイン映画好きには有名な作品で、私も長いこと「これを見ずしてスペイン映画は語れぬ」と思っていただけあり、期待通りの面白さでした。

ガスパッチョに睡眠薬を混ぜるシーンが出てきますが、この前見たPenelope CruzのBroken Embracesにも同じシーンがあり、「あ、これのオマージュだったんだ」と気づきました。何を感じたかを説明するのは非常に難しいのですが、いつもPedro Almodovarの映画を見た後、元気なスペインを確認できてうれしい気分になります。

スペインは私個人的にとてもスペシャルな国です。20歳の時に住んでいたし、その時はかなりスペイン語もぺらぺ~らだったんだけど、どうしてこうも忘れるのか、腹立たしくて仕方ありません。スペイン人はスペインが大好き。よく情熱の国とか言うけれど、本当にその通りだと思います。

20歳の時、一時期Spanish Familyのところでホームステイしてたんですが、金曜日の夜に家で本よんでたら、家族会議が行われてしまったのです。「桜小路は友達がいないんじゃないか?」「病気なのか?」と心配されました。私が住んでた小さな町Salamancaは学生の町で治安もよく、金曜・土曜は12時過ぎからが大盛り上がりで、とにかく若者は外に出るんです。踊りに行ったり、お酒飲みに行ったりはもちろんですが、カフェで朝まで長々としゃべったり、Plaza Major(町の真ん中にある広場)にただ座って友達とおしゃべりしたりするのがあたりまえだったのです。ホストファミリーを心配させないためにも、昼間にお昼寝をして、夜な夜な遊びに出かけたものです。

28.9.09

The Lake House

元々映画を見るのが大好きです。普通の都会っ子だったら思春期にはバイトだ、デートだと忙しいのでしょうが、シドニーで地味な高校生だった私は特にやることもなく、もう毎週末映画を見てました。内容はなんでもいいんです。2時間の現実逃避なので、面白ければラッキーってくらいで、後はもう景色がきれいだったとか、俳優がかわいかったとか、それでも十分なんです。

大人になってさすがに、あまりにも内容がないものは見ないようになりましたが、夫に黙って影でchick flick(女子映画?)を見たりもします。べたべたな恋愛コメディみたいなやつですね。先週もスーパーで長いレジに並んでいたら、うっかりマーケット戦略にのっかってしまい、£3でレジ前に売られていた"The Lake House"というのを買ってしまいました。(ちなみにBlockbusterでのレンタル料金は£3.75なので、罪悪感はなし)

この映画、ジャケット写真でかなり損してると思うんです。だって、こんなよ?

これじゃうちの夫なんかは「ゼッタイ見たくありません」と言います。中身は確かに甘い恋愛ものだけど、ちょっとタイムトラベルの要素があって、(恋愛ものに障害はつきものですから!)パズルを解くような面白さがありました。全然コンテンツは違うんだけど、The Sixth Senceみたいな感じでしょうかね?

この映画、韓国映画イルマーレのハリウッドリメイク版だそうです。日本では流行ったのかな?イギリスでは知名度は低く、スルーされてたみたいです。きっと韓国版はもっと映像がきれいで静かな映画なんでしょうね。見てみたいと思います。

最近なにしろ仕事をしていないので、映画ばかり見てます。Blockbusterは高いので、Lovefilm.comに入会し、オンラインで見たい映画をオーダーして家に届けてもらいます。でもイザ!と思ってサイトを見ても、なかなか見たい映画って思いつかないんですね。そこでRotten Tomatoesというサイトでレビューを確認したりします。このサイトの便利なとこは、ジャンルを選択して、例えば「スリラーでレビューが80%以上だった映画」とかが検索できることです。これはかなりオタクな作業なんですが、全くノーマークだった映画に出会えるというメリットがあります。ちなみにThe Lake Houseは36%。渋いスコアです。

26.9.09

夫のダイエット

夫がダイエットを始めました。数か月前から毎朝仕事前にジムでウエイトトレーニングをしています。そして今週から仕事後にも20分のクロストレイナーと20分のジョギングを始めました。今まで何にもしなかった、同じ人だとは思えない。ハマればハマるものです。

食事はそのまま、がっつり食べます。生れながらのベジタリアンなので動物性脂肪は全くとらない変わりに、根野菜がどうしても多くなってしまいます。私が料理のエキスパートだったら、食事のサポートをしてあげたいけど、そうでもないので、せめて出来る事といえば、一日最低2枚のパンツとTシャツと靴下を洗濯することです。

それから、毎日写真を撮りはじめました。同じ角度で撮らないとわかりずらいけど、少しづつ減ってくであろう体重を目で確かめたいから。私のジムの効果も同時にチェック。



25.9.09

トマトパスタ

この前テレビで見たトマトソースの作り方が斬新&簡単だったので、試してみました。 トマトをざっくり半分に切って、塩コショウ&タイムを上に少しのっけて、オーブンに20分くらいいれます。


甘いトマトには少しVinegarをぱらぱらっとまいて、甘くないトマトにはちょっとだけ砂糖をかけるといいらしいですが、ロンドンで甘いトマトなんて食べたことありません。 ローストしおわったトマトはフォークで簡単に潰れるから、あっという間にソースっぽくなります。


そこにバジルとブラックオリーブを混ぜるだけ。

それだけでものすごーく本格的な、でもシンプルなトマトソースになりました。


少し前は、ヴェジタリアンでもそれなりに、たくさんの素材を使った食事がいいと思い、たとえば雑穀米とお味噌汁とひじきとそらまめと茶碗蒸しと・・・・みたいにひたすら手間と暇をかけて食材数の多い食卓を目指していたけど、最近はシンプルなのがいいんじゃないか?という新しいアイデアをかなり好んでいます。食べることって大事だけど、食べ過ぎというのも病気になる原因のひとつだそうで、栄養取りすぎもよくないのかもしれませんね。

このトマトソースみたいに素材をそのまま活かした料理っていうのは、なにしろ簡単なので楽です。一日おきくらいに手間暇料理とシンプル料理を繰り返すのがいいかもしれないです。

24.9.09

Nathan "Flutebox" Lee


友達の友達、Nathan "FLutebox" Leeのライブに行ってきました。 知り合いだから行ってみた、というだけだったのに、ものすごく感激して帰ってきました。FluteboxとはFluteと BeatboxのMixで、Nathanはフルートを吹きながらマイクをつかってBeatboxもできちゃう。こんなのは初めて見ました、聞きました!その他のゲストもインディアンスタイルドラムとかバイオリンとか、よく見かけるバンドの正反対なのが新鮮でよかったです。ポエム系ラッパーのような朗読のような音楽のような、、、新しいパフォーマンスも見れました。いい金曜日の夜だった~。


ライブ前にRoyal Festival Hall のレストランSkylonで食べたPreTheather Menuのデザート。きれいだった~。味は普通・・・でもデザートは見た目がとても大事です。

21.9.09

Yumchaa


またCloth Houseに買い物に行きました。その前にとなりのCafeでランチを食べました。どこにでもあるCafeだと思っていたのですが、サンドイッチはすごいおいしかったし、お茶は30種類くらいの中から選ぶようになっていて、非常~においしかったです。


お茶っ葉が小さなミルクピッチャーの中に入っていて、香りをかいだり、説明を受けたりして、迷いに迷ってRed ChaiというRooibos Teaベースのお茶を選びました。ミルクを入れて飲もうと思ったけど、ミルク無でさらっと飲んでしまいました。本当においしかった。写真、ま上から撮ればよかった。全て色が違ってとてもキレイだったから。


Cafeの入口はこんな感じ。Cloth Houseのおとなりです。

Yumchaa
45 Berwick Street, London
W1F 8SF

16.9.09

ハギレ




今日はハギレを見つけました。これだけで£4はお手頃なのかどうかわかりませんが、とにかく手芸でもしようと思い立った時にハギレは便利です。Cloth House Londonはリネンがたくさん売っていて、創作意欲がかきたてられます。

Cloth House London
47 Berwick St.
W1F 8SJ


15.9.09

Online Shopping

夫がオンラインで買った、ジャケットが到着しました。これも夫のおしゃれ革命のひとつです。去年だったら絶対に「ぼくのスタイルじゃない~」とか言って買ったりしなかったと思います。


すごく便利そうでちょっとうらやましいので、オンラインショップをのぞいてみたらLadiesもありました。今日みたいな雨の日にはいいよね~。


でも昨日eBayでバッグを買ってしまったので、おそろいはあきらめることにします。オンラインショッピングって危険だけど、慣れてくると、特にebayは掘り出し物もあるし、便利だと思います。

14.9.09

インド料理


今日は夕方急に友達から電話があって、夜インド料理食べに行こうってことになりました。AちゃんとK君カップルは一緒に住んでるのになぜかいつも別行動します。まずは5時にK君がワインを持って我が家まで歩いて(30分!)やってきました。夫と音楽を聞きながらワインを飲んでうだうだして、Aちゃんが7時半ころ車で我が家に来ました。

この前は別々に来て、別々に帰って行きました。このカップル大丈夫なのか?と心配なんだけど、かれこれ15年は一緒にいるみたい。

すでに行くインドレストランは決まっていて、車内で「私はチキンカレー食べる」と言ったらAちゃんがK君を怒り出しました。「桜小路にベジタリアンレストランだって言わなかったの?!」って、別にK君は悪くないと思うんだけど、こうやってすぐに喧嘩がはじまります。でもこれってじゃれあってるということみたい。

私は知らなかったんだけど、インド料理で野菜オンリーというのは結構普通みたいです。到着してびっくり。60人くらいお客さんがはいってたんだけど、全員インド人でした。これは期待できるぞ!と思いました。ベジタリアンレストランだけど、300品を超えるメニューで、迷いに迷って「揚げ茄子のカレー」と「ドーサ」にしました。おいしかったーーー。ドーサは巨大サイズでした。



12.9.09

今日もHeathへ


土曜日なので、またHampstead Heathへ行ってきました。今日も天気がよくて暑かったです。いい天気が続いてるので、なんとなく平和な日々が続いてます。今日もコンパス持って行きました。コンパスなしだと永遠に目的地にたどりつけないから。


今日はKenwood Houseではドリンクだけ飲みました。すでにクレープでお腹いっぱいだったから。チョコとバナナのクレープは私のです。



(500) DAYS of SUMMER


二日連続映画を見ました。夫が珍しく、いかにも恋愛ものの(500) Days of Summerというのを見たいといいだしたので、何の予備知識もないまま見ました。土曜日だったし、Hampstead Heathの散歩&クレープとセットにして、Hampsteadにある、 Everyman Cinemaへ初めて行ってみました。


2スクリーンしかない小さな映画館だけど、軽食&アルコールもあるし、居心地のいいソファがたくさんあるので、地元の人に愛されてそう。「いいね~」とか言いながら、しばらくソファに座って、それから中に入ったら、中もソファでした。二人掛けと一人掛けがあって、ここでドリンクやスナックも頼めます。だから中にレジがありました。


楽しくなってProceccoとPimmsを頼んで、家にいるみたいな感じで映画を見ました。


デートにぴったりです。映画は面白かったけど、軽くて、すでにもう覚えてないかも・・・でもEveryman Cinemaのよさが発見できたので、いい一日となりました。主人公の女の子は私の好きな映画Almost Famousに出てるので覚えてたんだけど、同じ役か?と思うくらい同じでした。

11.9.09

Fruli


映画がはじまるまで時間があったので、久しぶりにFruliを飲みました。以前住んでいたAngelでは近所のPubでこのストロベリービールが手軽に飲めたのに、他のエリアではなかなかお目にかかりません。ただのフルーツビールじゃないんです。「生」なんです。「ドラフト」なんです!

ビールは特に、お酒はほとんど飲まないのですが、Fruliだけは別。今日もひとりでPubに入り、ひとりで飲みました。

The September Issue


今日は夫が残業だったので、金曜日の夜なのにひとりっきりでした。よし、夫と一緒には絶対見なそうな映画を見よう!ということでThe September Issueを見に行きました。Vogue の一大イベント、9月号制作にまつわるドキュメンタリーで、「へぇ~こんな風にして雑誌つくるんだ」と見ごたえがありました。

私は特別トレンディな人ではないですが、今までで一番Vogueに近づいたのは東京で仕事をしていた時。広告会社に勤めていて、担当するクライアントがイタリアのファッションブランドだった時です。とにかくファッション誌の表紙の裏とか雑誌自体の裏とか(専門用語忘れた・・・)に広告を入れる事がとても重要で毎月必至になって交渉・交渉の日々でした。その中でもVogueは別格でした。ちょうどVogue Nipponが創刊されて間もない頃の話。どのブランドもいいページに広告を掲載したがり、そのスペースがもらえるのならば、編集長様にはなんだっていたします、、、という感じでした。

The September IssueのメインキャラクターAnna Wintour(編集長様)も、そういう「ワタクシが編集長であります」風なオーラを90分間ずっとふりまいていました。ミーティング中も発言してる人に対して「相槌を打つ」という事が一度もない。まさにThe Devil Wears the Pradaです。

Anna Wintourのお父さんも新聞社の編集長をしてたみたいで、彼が引退した理由は"He's got too angry"になってしまったから、だそうです。彼女も毎日Angryなんだそうで、限界がきたら引退すると言ってました。Angryって負のパワーのように思ってたけど、彼女が言うとすごい情熱(ポジティブ?)に聞こえてしまいました。

10.9.09

バスルームの修理


昨日、仮住まいのHall(共同スペース)に水漏れが発覚し、どうやら原因は我が家だということになりました。なんとなく、心当たりがあります。今住んでいるフラットは夫の父の奥さんが若いころに購入して住んでいた場所で、ここ10年くらいは物置のように使われていたため、なかなかボロいです。奥さんも若い頃住んでいたためか、全然設備投資していないんですね。バスルームなんてくされかかった木とかであちこちが支えられていて、私は毎日ジムでシャワーを浴びていました。

でも文句を言える立場ではないのです。レントフリーで使わせてもらっているので、この際バスルームを修理して、修理代をレントかわりにしよう、と考えました。昨日のPlumberは呼んですぐに来
てくれたのはいいけど、30分でギブアップ。今日同僚が再トライに来る、ということでした。10時~12時の間に来るというので、ジムへはいかずずっと待っていましたが、結局来たのは2時でした。もうこんなことで腹を立てる時期はすっかり過ぎ、はじめからなんとなく予感はあり、「来ただけマシ」くらいに思えるようになりました。

昨日のPlumberがバスタブを囲っていた板のようなものを全部取っ払っていったので、待っている間、チャンスかも、と思って汚いバスルームを掃除しました。普段から掃除はしているんですよ!でもピカピカには程遠い素材なんです。きっと20年くらい手をつけてないだろう、と思われるバスタブと囲い板の隙間には、汚い、を通り越し、やる気を
起こさせる埃がつまっていました。母が「イザという時用に」と送ってくれたマスクをつけて、両膝ついてごしごしやりました。すごい達成感でした。



ピンポンがなったので、やっと来たかとドアを開けると、Plumberが「君はSwine Fluか?」とおびえた目で訪ねてきました。せっかく来たのに帰られちゃまずいと思い、即否定して安心させてあげました。

あー、やっぱり住居は、せめて水回りは清潔であってほしい。これくらい何もないけど、欲しいものは全てあるバスルームが理想です。

9.9.09

眠れない

今朝早起きしたのに、コーヒーも飲んでないのに・・・・・眠れない。
I can not sleep even though I didn't drink coffee.
No puedo dormir aun que no bebi un cafe.

7.9.09

ABC UK

9月14日は姪っ子あいちゃんのお誕生日。
2歳になります。

先週からずっとプレゼントを探しているのですが、日本まで安く送れる軽いものを・・・・と、最終的に絵本にしました。ロンドンから送るプレゼントはこれが最後に当分ないと思うので、その名も「ABC UK」というアルファベットをお勉強できる絵本です。







でもあいちゃんは何でも持っている。ABCの本なんて絶対に持ってるはず。それでも私がこの絵本にビビっときたのは内容が非常にイギリス的だったから。


まずはAからページをめくると、いきなりの衝撃!

「A for Arthur」
日本に住む2歳児には全くなんのことやら???ですが、右下にあるのは剣を湖から出た手に返すところ。渋いです。



「B for Beatles」
これは想定内ですね。


とんで 「H for Holmes」
これも想定内です。


次の衝撃は 「J for Jury」
直訳:J for 陪審員  って。。。右下のボーダー着てる男の人が被告人なわけですね。2歳で社会派って悪くないですね。


「P fpr Punk」
これもあいちゃんには是非覚えてもらいたいワードです。


最後に「V for Vindaloo」
なんだそれ~?と思いましたが、Vindalooとはインド料理の一種らしいです。
ABC UKだけど、インドが食い込んでくるとは!



4.9.09

District 9


土曜日、夫の見たがっていた映画、District 9を見に行きました。土曜日の朝一の回を見ようということで、はりきって出かけました。昨日から始まった映画ということで、朝一でも結構人が多かったです。

何も内容を知らずに見たのですが、すごく面白かったです。
私の苦手なSFなんだけど、しかもエイリアンが南アフリカのスラム街に20年も居ついてしまった、というところからストーリーははじまります。その設定がもう非現実で不安でしたが・・・

最近はやっているのか、ドキュメンタリー風に、いろんな立場の人がカメラを前にインタビューに答えるみたいなカメラ割りで、意外にもひきこまれました。

主人公がエイリアンに近づきすぎ、半分エイリアンになってしまい、そして最後にはエイリアンの最終兵器なのか、ガンダムみたいなロボの中に主人公がはいり、もうそれはアムロ・レイみたいに操縦席に座ってメカを操るのです。

CG満載のDisaster Movieなのですが、設定がアメリカでなく、南アフリカのヨハネスブルグというのが新鮮で面白かったし、はじめは「なんじゃこりゃ?」と思ったエイリアン達が、途中から全く気にならなくなった。
夫以上に私の方がはまってしまったかもしれません。


2.9.09

夫の買い物

最近夫がおしゃれになりました。
シドニーに引っ越すにつき、なぜか「シドニーではお買い物ができない」と 思いこんでいるのです。夫は着る物に関してはこだわりが強く、一般的なおしゃれではないと思うのですが、どちらかというといつも同じ格好をしています。 シャツはこんな感じ、セーターは丸首でラムウールで黒か紺、ポロシャツは襟がこうなってて・・・、デニムはダークで、スニーカーはナイキでこの形 で・・・・・・と、決まったスタイルを突き通しています。確かにそれが一番似合うのです。

そんな彼が、シドニーに行ったら半ズボンをはく!と言い出しました。ま あ、気候を考えると常識的ないい考えなのですが、半ズボンを履くことも、彼にとっては「宣言!」すべく事態なのです。周りの話を聞いても、「イギリス紳士 たるや半ズボンなどはかないぞ!」という男子は意外と多くいます。ファッション革命を起こした夫ですが、さて、半ズボンの時に靴はなにをはけばいいんだろ う?という悩みをかかえました。なんだっていーだろう!!で済ませたいところですが、夫は真剣です。ネットでリサーチとかするんです。サンダルというのは 彼(または彼の周囲のお友達も)にとって「ありえない」らしいのです。ビーチはスニーカーか裸足(裸足はいいんですね)。そこで夫が探し出したファッショ ンアイテムは「スエードのローファー」(新しいっていうか、定番なんですけど・・・)。そこで夫と私のローファー探しが始まりました。

私は靴といえばTOD’Sが好きなので、お勧めしたところ、さっそく週末 にでかけてきました。期待通り非常ーーーーーにはき心地のよいローファーを発見したのですが、夫の理想とする色がなく、また「美しすぎる」という理由でパ ス。でもなんとなく言ってることは分かる気がします。TOD’Sの男性用のスエードローファーは見るからに繊細。初ローファーとしては敷居が高いかもしれ ません。なので、別のお店で適度にいい感じのローファーを発見し、購入。こんな感じ。



そうなってくると次の悩みは「靴下はどうすればいいのか」です。
裸足は英国男子に言わせると「野蛮な感じ」だそうです。(ごめんなさい、石田さん)。で、またネットリサーチの結果、彼が見つけたソリューションはこの靴下。さんざん英国男子でおしてきたわりに、フェミニンじゃない?



これで足元成立しました。ふぅー。
ちなみに夫は靴下にはこだわりがあり、Weekend socksなるものが存在します。週末は気分がわくわくするために、カラフルな靴下をはきます。お気に入りはPaul Smithのしましまです。ロンドンにはPaul Smith Sale Shopという便利なお店があり、セール品だけを常に扱っています。街中へ行く時はいつも通りがかって一足・二足・・・と補充します。日本で結婚式をした 時に、式場のお姉さんが「礼服ですので、ソックスは黒をご用意くだいさ」と言いました。夫は「自分の結婚式に、なんで人から言われて地味な靴下をはかなけ ればいけないのか?」と憤慨し、ピンクの靴下をはいていました。



でもこのPaul Smithシリーズは、ただのしましまではなく、色もきれいだし、ストライプの幅といい、デザインも美しい。ダークなデニムの足元からのぞいていると、私もいいな~欲しいな~と思います。

1.9.09

Broken Embraces



今日はずっとずっと楽しみに待っていた、Broken Embracesを見に行きました。スペイン語ではLos abrozos rotosっていうんですね。スペインに住んでいた時は字幕なしで映画も理解できたのに、今は全然おいつかないです。

映画は期待通り面白かったです。スペイン映画、特にPedro Almodovarの映画は、「こう来たか!」と驚きがたくさんあるのが好きです。

例えば、主人公の普通の会話でも、こう聞かれて、こんな返しを?!?!とか
、こういう立場におかれて、こんな風に行動するか?!?!?と、予測をはるかに超えていて、でも説得力がある、というのがすごいと思うのです。