31.8.09

送別会

今日はテニスを通じて知り合ったお友達の送別会でした。彼女とは実は2回しか会ったことがないのに、なんだかとても親しくお付き合いしてたような錯覚があります。日本人の旦那様とお子さんがふたりいる彼女と、イギリス人夫で子無しの私。でも同じ年という共通点があります。

送別会はCovent GardenにあるSouk Medinaという、主役のお気に入りレストランでした。モロッコ料理なんですかね?低いソファにすわってキャンドルだけ、ちょっとロマンチックでした。 人数分のセットメニューを頼むと「おかわり自由」という、全員が集合時間にそろわないメンバーだったのでとても便利でした。



話題は「ロンドン生活どうだった?」という、お決まりの送別会的な会話から始まるのですが、やっぱり中盤からは普通のあーだこーだと、いつものたわいもない話になります。お互い、海外生活をしていると「日本語をしゃべり倒す」機会があると歯止めがきかなくなるのですね。

最後に、帰りに車でおくってくれたMさんご夫婦、ありがとうございます。途中しゃっくりが止まらなかった旦那様を背後から脅かし、しゃっくりを止めました。これでちょっとお礼が出来たかな、と思いました。

自由時間

8月いっぱいで仕事を辞めました。 シドニーに引っ越すまで(&引っ越してからも)、しばらくゆ~っくりしたいと思ってます。仕事柄、今まで実質労働時間はそれほど長くなかったけれど、拘束時間や準備する時間は意外と長かったので、一週間はあっという間に経ってしまいましたが、これから2か月、しかも仮住まいでどう過ごすのか・・・・少し不安です。

とりあえず、7月に入会したジムに毎日通ってみます。ジムではBody CombatとLegs, Bums & Tumsというのを一日おきにやってます。毎朝一時間のジム時間が終わって、シャワーを浴びて家に戻ってもまだ11時。ランチを食べても、丸々午後が自由時間になるのです。

ここで何をするか、
1.映画を見に行く

2.散歩・散策

3.気合いをいれた大掃除   など、いろいろしています。

仮住まいの居心地があまりよくないのも手伝い、外に出るか、家の居心地をよくする努力をするか、です。仮住まいは義父の奥さんが昔住んでいたフラットで、今は物置のように使っている部屋です。掃除は、特に大掃除は得意なのですが、自分のものではないものが散乱するのを掃除するのは大変。捨てていいものがわからない。 早く11月にならないかな・・・

28.8.09

Thank you


来週の月曜日はPublic Holidayなので、今週いっぱいで今契約しているところでの仕事が終了します。2007年7月から部屋を借りて地道にクライアントを増やしてきました。本当にはじめはひとり、ふたり、、、から始まり、1年過ぎたころから安定し、Credit Crunchと言われてから、なぜかぐんぐんと売上が上がりました。みんなストレスを抱えてるんですね。

オーナーには本当によくしてもらいました。お客さんがつかないはじめの頃は、レントもごくわずかしか請求しなかったし、ダブルブッキングさえしなければ、契約外の時間でも部屋を使わせてもらえました。そういうオーナーの心づかいに応えたいという気持ちもあり、必要とされれば朝8時でも夜9時でも、土日でも予約を入れてがんばれました。オーナーをはじめ、とても有能なレセプショニストと、賢い同僚たち。フリーランスで働いているのにチームワークを感じる事ができたし、全体の雰囲気がいいものだったので、お客さんも安心して来てくれたんだと思います。


そして8月中旬に今までのお客さんに、8月いっぱいで辞めることをお知らせしたんだけど、みんな暖かいメッセージを送ってくれました。このメールはずっととっておこうと思ってます。フリーランスは精神的にきつい事も多いけど、捧げたぶんだけ受け取ることができてRewardingな仕事です。ありがとうございます。

24.8.09

Australian Visa


Sydneyに引っ越すにあたり、一番問題になるのはVisaです。我が家もずいぶん前から資料集めをして、今年の4月上旬にようやくロンドンのオーストラリア領事館へ提出しました。私が永住権を持っているので、その配偶者ということで、夫をSponsorしました。偽造結婚ではないし、セオリー上は問題ないはずなのですが、私自身が1997年以降Sydneyの住民ではないのがちょっとひっかかりました。なので、これでもかってくらいの証拠書類を提出しました。

それにしても自分たちだけでなく、周囲の人にまでお願いしなければいけない項目があるのです。オーストラリア人、もしくはオーストラリア永住権保持者4名に、「私と夫の結婚が本物であり、今後も続くと思われる」という内容のFormを書いてもらわなければいけないのです。更にそのFormを書いた人物が本物であるという証明を、オーストラリアのルールにのっとり、弁護士や医者、銀行家など「信頼度の高い」とされる職業の人の目の前でサインをし、またその弁護士などのサインももらわなければいけません。Formをお願いした友人はパスポートのCertified copyも添付してもらわなければならず、そのコピーはオーストラリア大使館まで本人が出向いていかなければ取れません。頼んだ人の手間ヒマを考えると、気が遠くなりました。


私たちも自分たちがどのようにお互いをサポートしているのか、Essayを書かなければいけないのですが、それもFinancially, Physically, Mentallyと、いろんなレベルでの「サポート」を証明しなければいならないのです。Physically supportってどういうことでしょう?夫は身体検査も受けました。血液検査までは分かるのですが、肺のレントゲンというのも撮りました。


従来3~8か月かかると言われているのですが(ギャップがすごいけど)提出から2ヶ月経った頃、一度連絡がきました。どうやら夫の肺のレントゲンが再検査になってしまったのです。なぜ肺にこだわるのかというと、オーストラリアはTB(肺炎)の可能性のある人は入国させない、という事なのです。夫は結果からいうと全くTBではないのですが、子供のころの肺炎の傷らしきものがレントゲンに写っていたのがひっかかったようです。それでも痰チェックを求められました。(痰を8週間放置して感染する状態か調べるらしい)もちろん、仕方がないので、できることならやるんですが、病気でない夫は痰なんて出そうと思っても出ません。そういう現状をドクターに書いてもらい、再度領事館へ送りました。

それからがドキドキしました。なぜなら、過去に夫と同じ状態だった人は、結局TBでもないのにTBの治療(肺を洗う治療があるらしいです)を受けなければならず、それはそれで数か月かかるし、体への負担もあります。

イギリスのVisaも書類提出が多く、お金も結構かかりましたが、これほどうるさくはありませんでした。基本的な姿勢が「できればVisaはあげたくないよ」という風に受け取れます。

後日・・・・結局8月初旬に無事Visaは取れました。精神的に疲れたけれど、取れてしまうと忘れてしまう。4か月で取れたことになります。

10.8.09

Hampstead Heath

最近North Londonに住んでいるので、週末はHampstead Heathに散歩に行きます。Hampsteadには「ここに来たからには食べずに帰ってはいけない」と言われてるクレープ屋さんがあります。私はWalnuts & Maple syrup が好きです。


ここでクレープを買ってベンチに座って食べてから、Heathに向かって歩きます。とにかくでかいんです。Heathって日本語訳すると「荒地」なんですね。そのわりには荒れていませんけど。一度中に入ると全然車の音も聞こえないし、広すぎて犬も子供も騒がしくない。結構アップダウンがあるので、意外と消耗します。このHeathのいいところはワイルドで木がぼーぼーあって、自然な形で木に囲われた小さな公園みたいなエリアがあちこちにあることです。たくさん人がいるのに、自分たちだけみたいな気分になります。

散歩途中、「池」というより、「沼」みたいなのが何個かあって、Gentlemen's bathing pond と、Ladies' bathing Pondがあります。「水浴び所」です。昔の人たちの遊技場だったのでしょうね。こんな感じ?



最終目的地はKenwood Houseです。よく映画のセットにつかわれるみたいだけど、ホントにそのまま1920年代にトリップできそうな建物です。この中にレストランがあって、そこでランチを食べます。最近は天気がいいので、外で食べられる。これはロンドンではラッキーなことです。この前はPicnic Concertのリハーサルをやっているのが見られました。野外ステージで空にむかって響くブラス&オーケストラは気持ちいいです。中学の頃を思い出します。




Jhumpa Lahiri






好きな作家。Jhumpa Lahiri
Jhumpaというのは昔飼ってた猫の名前らしいです。ベンガル人は、名前とは別にニックネームがあって、自分のペットの名前をつけたりするそうです。そんなんで、家の中は混乱しないんでしょうか?

今までに3冊読みましたが、全部はいりこんで読みました。英語では"Absorbed"と言います。すべてに共通しているのが、ベンガル系アメリカ人として、移民としてアメリカで生きる主人公の葛藤のようなものを軸にストーリーが展開します。展開、というか、派手なストーリーではないのですが、静かに地に足をつけて生きてる人の話なのです。

三作目の「見知らぬ場所」に入っている連作、「ヘーマとカウシク」は恋愛が絡んだ大河ドラマのようなお話なんだけど、あの辛口文芸評論家のミチコ・カクタニさんが「下手したらメロドラマになりがちなテーマを実のある文芸作品に仕上げたのはJhumpa Lahiriの才能のすごさ」のような発言をしていました。その通り、品があるのです。






どんな女の人なんだろう?と興味があるのですが、実物はこの通り美しい人です。作品の世界を裏切らない外見です。

2.8.09

Persepolis

本にも映画にもなったPersepolis。
イラン人の女の子が体験したイスラム革命のお話で、女の子はその中で成長して青春を過ごして、たくましく生きていきます。国の情勢に振り回されて抑制された時代と、親と祖国を離れてヨーロッパで生活する時代とあるけど、どっちも彼女の人生。結果すごくシニカルな視点を持ってる女の子になったみたい。

革命とかっていう激しい物語の中にも普通の人の普通の生活があるわけで、そういう人の日常というのは平和しか知らない私にはちょっと難しいテーマのような気もしますが、それでも感情移入しました。イラストもダイナミックでハラハラします。