
水村美苗さんの私小説を読みました。
時代は違えど、共感できました。
私もかつて親に連れられて海外へ引っ越した子供だったから。今みたいにネットもない時代、それはそれは孤独でしたね(涙)
珍しい、というか初めて横書きの日本語小説というのを読みました。英語も時々はいってくる、バイリンガル小説と呼ばれているらしいのですが、日本語も英語もどっちつかず・・・の私にとってはまさに母国語小説でした。
読んで思ったのは、お姉さんの奈苗さんが音楽で成功したらよかったのに・・・とか、まるで家族を応援するような入り込み方。お姉さんの音楽はこの小説のメインのポイントでは全くないのですが、それでもそう思ってしまうのは主人公たちの八方塞がり感がひしっと伝わってくるから。
今はまってるクレストブックスの移民系作家の小説を読んでも思うんだけど、母国で育たなかった子供というのはみんな、はからずしもどこか冷めた目線を持ってしまったんだと思います。そういって私は自分自信のちょっと変なとこ、イケてないとこを正当化しています。
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