水村美苗さんの私小説を読みました。時代は違えど、共感できました。私もかつて親に連れられて海外へ引っ越した子供だったから。今みたいにネットもない時代、それはそれは孤独でしたね(涙)珍しい、というか初めて横書きの日本語小説というのを読みました。英語も時々はいってくる、バイリンガル小説と呼ばれているらしいのですが、日本語も英語もどっちつかず・・・の私にとってはまさに母国語小説でした。読んで思ったのは、お姉さんの奈苗さんが音楽で成功したらよかったのに・・・とか、まるで家族を応援するような入り込み方。お姉さんの音楽はこの小説のメインのポイントでは全くないのですが、それでもそう思ってしまうのは主人公たちの八方塞がり感がひしっと伝わってくるから。
今はまってるクレストブックスの移民系作家の小説を読んでも思うんだけど、母国で育たなかった子供というのはみんな、はからずしもどこか冷めた目線を持ってしまったんだと思います。そういって私は自分自信のちょっと変なとこ、イケてないとこを正当化しています。
私の好きな場所、表参道の青山ブックセンター。 ここに一日いても全く飽きないです。 毎回東京に里帰りする度に「ABCの日」を設けて思う存分大人買いします。家の近所におしゃれ系ブックオフも出来たのですが(注:本当におしゃれなんです。クレープカフェなんかもついてて)、やっぱりABCに来ると「この本と今出会った!」という感覚が強く、「これブックオフで105円かも?」という考えは邪道だ!と思えるんですよね。
今回のお買い物は
「私小説」 水村美苗さん
「体の贈り物」 レベッカ・ブラウン
「最後の瞬間のすごく大きな変化」 グレイス・ベイリー
「通訳 ダニエル・シュタイン」 リュドミラ・ウリツカヤ
「学問」 山田詠美
共通点は女性作家。今月は女性作家コーナーみたいなのが設けられていて、amazonみたいに「この本が好きな人はこれも好きでしょう」みたいにおススメされてる感じでした。あてもなくふらっと本屋に入った時、こういうキャンペーンにずっぽりはまっちゃうんですよね・・・・本当はもっと絵本とか、ガイドブックとか、料理本とかも欲しいのですが、きりがないです。
もう3月。今朝もおそるおそる窓の外を見ると、穏やかな晴れ。今日はランニング行くぞ!!と、行ってまいりました。路上を走るのはキツイです!私はマシンの上を走る方がいいみたいです。走ると、と言ってもちょっとだけなんですが、気持ちいいです。走って戻ってきたら、今まで面倒だな~と思って夫にやってもらってた、水周りの掃除をやる気になりました。アドレナリンだ。