7.2.11

黒柳徹子さん


最近黒柳徹子さんの本を集めて、読んでは大笑いしています。笑うとこだけでなく、泣き所もたくさんありますが、笑いの箇所があまりにもインパクトがあります。もちろん昔から、トットちゃん読んだし、ベストテン見てたし、徹子の部屋は今でも(日本にいれば)見てます。そして本も相当いいです!

あまりにもレベルが高いので、何がどういいのか一言ではとてもとても。。。。読後感は最高です。ちょっとした出来事を、ここまで広げて、妄想と、過去の出来事と、考えてる事と、誰かが言った事と、を混ぜ混ぜにして話がものすごく膨らんでいくけど、必ず徹子さん風な筋が通ってるのが、ものすごくオリジナルだと思います。

面白いエピソードもあるけれど、徹子さんのライフワークUNICEFの報告なんかは、読むたびに心が痛くなります。徹子さんはUNICEFの親善大使としての責任を広く・深く・長い年月をかけて全うしています。あんなに悲しく、切ない瞬間を何度も何度も体験している人の心って、襞がたくさんできて繊細だけど強くて、本当にピカピカ光ってるんじゃないかと思えてきます。

自分の仕事での知名度を世界のために有効に使っています。衣装は毎年チャリティーに出し、親や保護者のいない子どもが施設を出た時に住むための家を何軒も建てています。漠然とではなく、目に見えてわかる慈善活動が徹子さんらしいです。世界ふしぎ発見のトップ賞はたくさん勉強して真剣に狙います。この賞もチャリティーに出すからです。みんなのためにも自分の教養のためにもたくさん勉強します。この気高い精神力も美しい。。。

なんで徹子さんが独身なのか、はっきり分かった気がします。こんなに素敵な人に、見合う人がいないっていう理由なんじゃないかなあ。。。

私がすごく胸にずしっと来た言葉のひとつは、徹子さんが紹介してる、エーリヒ・ケストナーさんの

”大切なことは、自分自身の子どものころと、破壊されていない、破壊されることのない接触を持ち続けること。おとなが、子どもと同じ人間だったことは、自明でありながら、不思議なことにめずらしくなっている”

という、言葉。
もう大人になってしまった私の耳にはちょっと痛い。
でもこの言葉の大切さを、せめて理解できる大人でいたいと思います。


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